小規模起業の始め方!

以前、起業は小さく始めた方がいいという記事を書いた(「起業は小さく始める!?」)。

このことについて、とても参考になる例が日経新聞に掲載されていたので紹介しよう。

日経新聞2020/9/13:幸せに暮らす飲食経営 ポリシーは100食限定

 

中村朱美さんは、2012年の開店から100食限定のステーキ丼専門店「佰食屋(ひゃくしょくや)」(京都市)を経営している有能な経営者だ。

メニューは看板商品のステーキ丼とハンバーグ定食、おろしポン酢ステーキ定食の3品、値段は1000円程度で、ほぼ毎日100食売り切るそうだ。

日商は10万円だが、原料費、家賃、社員の給料を支払っても利益(つまり、経営者の儲け)は出るようだ。

 

中村さんは『右肩上がりの経済成長のために自己犠牲を払うより、自分を大切にしたい』との考えであり、それを実現するための販売数が100食限定だったわけだ。

この1日100食という数字は決して当てずっぽうな数字ではない。

『そもそも生活にどのくらい収入が必要かを夫婦で考えてみたんです。豪邸はいらない。高級外車も興味ありません。たまに外食でぜいたくして、年2回海外旅行にいければ十分』、この希望を実現する「世帯収入」が500万円であり、そのためには事業で100食販売すればいいと逆算したのだ。

 

こういった考え方について、経営が小さくまとまりすぎるのではないかと思う人もいるだろう。

しかし、起業を目指す人は、生活費を稼ぐことと自由を両立したいと考えている人も多いだろう。

自分の生活観に基づく事業の立ち上げができることも起業の魅力の一つだ。

中村さんの考え方はこういった人にとても参考になると思う。

 

小さく起業した場合、その後に売上の拡大が難しいというわけではない。

事実、中村さんも『「夜も営業すればもっと稼げる。もったいない」。これまで数え切れないほど助言された』そうだ。

そして、中村さんは4店舗経営していたので(コロナ禍で2店舗閉鎖)、実際、売上拡大はそれほど難しいことではなかったはずだ。

自由を犠牲(子育てなど)にしてまで、企業規模を拡大しようとは思っていないからしないだけで、やろうと思えばいつでも企業規模を拡大することはできるということだ。

 

中村さんのケースとは逆に、飲食店経営は自制が効かないで失速するケースが多い。

お客さんがひっきりなしにくるので、すぐに店舗数の拡大に走ってしまうのだ。

経営者の目の届くうちはいいが、知らず知らずのうちにオペレーションなどに歪がでてきて、品質やサービスの低下によりお客さんが離れていく(たとえば、いきなりステーキなど)。

この点、小さく事業を始める場合、その後に拡大するつもりであっても、その事業の成功を研究し熟考したうえで先に進める余裕があるのだ(したがって、拡大後も成功の可能性が高くなる)。

 

起業したいけれど怖いという慎重な人は中村さんの事業の立ち上げ方は非常に参考になるだろう。

 

中村さんについてのその他の記事等

テレ東プラス:「幸せ食堂のコロナとの戦い」残業ゼロの幸せな飲食店「佰食屋」の理想と現実

ガイアの夜明け:”幸せ食堂”の365日

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