居座り議員と職業倫理

話題の木下都議は自ら辞職する気はないようだ。

PRESIDENT Online:「木下都議はほくそ笑んでいる…」元地方議員が激白”前代未聞の居座り”の真因

多くの人が辞職を望んでいたとしても、議員を辞めてもらうのはとてもハードルが高いことがわかる。

 

この記事のなかで「地方議員のほとんどは真面目にコツコツと活動しており、市民のみなさまと同じようにたいへんな怒りを持って本件を見つめている」と執筆者は言っている。

問題のある案件が起こると、それはごく一部の者だけであり、その他多くは誠実に職務を遂行しているという話はよく聞く話だ。

しかし、選挙で選ばれた議員については、「問題を起こした一部の者が悪い(全体としては真面目で誠実)」という言い方をしてはいけないと思う。

民意で選ばれたから辞職させるのは簡単でないと言うなら、一般に求められる以上の高度なレベルの倫理観を持つ必要があるだろう。

そうでなければ、議員というのはいいとこ取りの美味しい仕事になってしまう。

 

一部の者の不始末は全体の信頼性を大きく損なうのが、議員の仕事だ。

だから、議員としての倫理を問われるような問題については、その他の議員も全力で取り組まなくてはならず、「たいへんな怒りを持って本件を見つめている」といった生ぬるい対応で済まされない。

行動を起こすことができる議員自らがこの問題に取り組まないと、「たいへんな怒りをもって(同じ穴の狢として)議員を見つめる」市民が増えていくだろう。

 

職業倫理、議員、医者、弁護士などのプロフェッショナルな仕事だけではなく、企業人でも必要とされる。

一部の者の不始末で済ますと、お客さんから手痛いしっぺ返しを喰らうことになるだろう。

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