少し先にある起業
コロナ禍により、リモートワークなど今までと違う働き方を経験した人も多いだろう。
長い通勤時間、ゴールの見えない長い会議などから解放され、いままでより心身とも楽だと感じた人もいるかもしれない。
また、大企業の経営者が終身雇用を続けていくことは難しいと発言し、最近では45歳定年制について経営者が公然と語っている。
今後、サラリーマンの雇用環境は大きく変わるかもしれない。
雇用環境変化の予兆を感じとった人の中には、起業について真剣に検討を始めるという人もいるだろう。
とはいえ、起業は誰でも初めて経験することなので、ある種の恐れを抱く人は多い。
下記の記事は、41歳で起業した人が、起業に対する思い込みによる誤解を解き、起業のリアルについて語っている記事だ。
これから起業しようとする人には参考になるだろう。
文春オンライン:「起業は意識が高い人の話」「失敗すると借金地獄で家族離散」… 18年サラリーマンを勤めた41歳男性が明かす“起業”の意外なリアル
記事のなかで、筆者は起業すると「人生の独裁者」になれると言っている。
仕事というものは協同して一つのことを成し遂げていくわけだが、大組織にいるとなかなか達成感を感じにくい。
達成感を得るためには、自分がリーダーとなるのが手っ取り早いが、大きな組織ではそれなりの年数が経っていなければ仕事を任せてもらえない。
起業は当然のことながら、自分がリーダーであるため、達成感を感じないということはない。
また、自分はあんなに頑張ったのに適切に評価されていないと思う人もいるだろう。
起業において、自分を評価するのはお客さんそのものであり、組織のバランスや前例などで頑張ったのに評価されないということはない。
とはいえ、お客さんに評価されなければ(つまり、売れなければ)、お金を稼ぐことができないので、サラリーマンのように定期的にお金が入っているのとは違い厳しい世界だ。
しかし、そのような世界であっえも、起業は自分で意思決定するので、閉塞感やストレスを強く感じないだろう(お金の心配はしなければならないが)。
起業は自分以外の誰かに人生を大きく左右されないという意味で「独裁者」なのだ。
起業は決して楽なものではないが、起業して食べるのに困らないくらい稼げるようになると、真の自由を得たことで「人生最高の選択をした」と思う人は多いのだ。
ちなみに、参考記事の筆者も「副業起業家」を一つの選択肢として勧めているが、この点については当ブログでも以前に記事(副業のススメ!起業を目指す方へ)を書いているので参照してほしい。