社長退任後の権力行使は慎重に!

二階さんはキングメーカーと言われることが多い。

黒幕としての二階さんが支援したから菅政権は誕生した、だから菅首相は二階さんに頭が上がらないと言われる。

NEWSポストセブン:階幹事長、なぜ総理を呼び出せるほどの権力者になったのか

 

利害調整役は組織にとって必要であるが、こういった人が黒幕として影響力を持ちすぎするのは考え物だ。

影響力を行使し、なんらかの政策を実現したとしても、その成否についての責任を黒幕が負うことはないからだ。

実質的な意思決定者として振舞っていながら、失敗したときには一切責任を負わないというのは釈然としない。

 

経営でも、社長を引退後、会長や相談役としていつまでも影響力を行使したがる人がいる。

もちろん、社長としての経験や知識を後任社長にアドバイスすることはあるだろう。

しかし、自分のアドバイスと違った意思決定を、現社長が行ったとしてもその社長を疎んじるようなことがあってはならない。

 

自分の育てた大切な会社や従業員などが困ることがないように、文字通り「親御心」でアドバイスしているのだから、自分の助言を尊重し重要と考えてほしいと考えるのは、創業者としては当然とも言える。

しかし、いつまでもこのような考え方で経営への影響力を行使しようとしていたのでは、いつまでたっても後任は育たない。

むしろ、経営を安心して任せられる後任を育てられなかったこと自体が人材育成の失敗だったと思うべきだろう。

 

この点、本田総一郎の引退は引き際の見事さを称えられることが多い(血縁関係のない社長が後任社長)。

本田、藤澤両トップの引退

その他、引き際が見事な創業者として、ジャパネットたかたの高田明氏(ご子息が後任社長)や壱番屋の宗次徳二氏(ハウス食品に売却。大手の傘下になり、福利厚生面で喜んでいる従業員も多いだろう)などがいる。

 

もし、あなたが二階さんのような黒幕になりたいのではなく、本田総一郎のように引き際は美しくありたいと考えているなら、しっかり準備する必要がある。

また、引退後に必要以上に権力を行使しすぎてはいけない。

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