「星野リゾートの教科書」を読む!経営課題の解決法

経営についての悩みを持たない経営者はいないだろう。

経営課題の解決のために、友人の経営者に相談したり、セミナーなどに出席したりする方もいるかもしれない。

あるいは、経営に関する書籍等で勉強している方もいるだろう。

 

経営に関する書籍は情報量が多い割には安価であるので、私もよく購入している。

経営に関する本は、毎年数多く出版されているが、そのほとんどが実務家(コンサルタントや経営者など)が書いたものだ。

もちろん、それらのなかに経営学者が書いた本もある。

しかし、経営学者が書いた本は専門性の高く、とっつきにくいと感じるのか経営者にはあまり人気がないようだ。

 

ご存知方も多いと思うが、星野リゾートの星野佳路氏は、経営学の専門家が書いた教科書に学び、その通りに経営してきたと言う。

星野氏が「教科書」を経営の実践に活用するのは、次の理由があるからだ。

数多くの企業を対象に手間と時間をかけて事例を調査し、そこから”法則”を見つけ出し、理論として体系化している。その内容は学問的に証明され、一定の条件のもとでの正しさはお墨付きなのだ。

囲碁や将棋の世界に定石があるのと同じように、教科書に書かれている理論は「経営の定石」である。何も知らないで経営するのと、定石を知って経営するのでは、おのずと正しい判断の確率に差が出る。それは会社の長期的な業績に直結するはずだ。

 

星野氏は先代から引き継いだ軽井沢の小さな旅館を大きな会社に育て上げた方なので説得力がある。

もちろん、星野氏の経営手腕に負うところが大きいが、その成長理由の一端が「教科書」にあるというのは興味深い。

 

「星野リゾートの教科書」は教科書の使い方や星野氏がこれまで読んできた「教科書」を星野リゾートの経営にどう活かしてきたかを簡潔に語っている。

紹介されている書籍は、言わずと知れた有名な本であり、実務家本のネタになっているものが多い。

おそらく、あなたの経営にも役立つことだろう。

 

「そんな難しい本は大企業のためのもので、中小企業の経営に役立つものか!」と思う経営者もいるかもしれない。

そのような方に星野氏の言葉を紹介しよう。

小さな会社の経営こそ、教科書の理論を生かす意味が大きい

星野氏が軽井沢の小さな旅館を経営していた時から「教科書」を参考に経営を行っていたことを思い出す必要があるだろう。

 

なお、紹介されている本は実務家が書いた本よりは確かに難しく感じると思うが、大部分は肌感覚で理解可能だ(経営者が読んでまったく歯が立たないのは「競争の戦略」だろう)。

 

「星野リゾートの教科書」で紹介された本の中から、自社の経営課題の解決に役立ちそうな本を読んでみるといいだろう。

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