人は城、人は石垣、人は堀!人材は大切ですね

松下電機は人を大切にするイメージがあった。

まだ、松下幸之助にはそんなイメージが残っているが、松下電機自体にはなくなってしまったように感じる。

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松下は平成の時代、大規模なリストラを実施したからだ。

ちなみに、松下幸之助時代にも数度リストラをやっているそうだ。

しかし、それは現代の冷酷なリストラとは違うようだ。

 

記事によると、松下幸之助はリストラを実施するにあたり、次の3つを従業員に告げたそうだ。

  1. 自活する道がある社員はそちらに進んでほしい
  2. どうしても、自分と一緒に残りたいものは、一緒にやろう。但し給料の保証はできない。再建の努力はするが、満足のいく給料は払えないと思う。
  3. 会社の業績がよくなった時には、いつでも帰ってきてください。

なお、独立を考えた社員には自社の電球工場を与えて支援したりしているし、特許も無料で使用させた。

 

さらに、松下幸之助には、こんな「伝説」もある。

人事担当の幹部が病床の幸之助を見舞い、「会社の業績が低下している。社員を解雇しましょう」と進言したという。

ところが、幸之助は「誰も解雇しません。みな家族やないか」と涙を流して答えた。

それを伝え聞いた社員は一念発起し、業績を盛り返したというものだ。

 

このようなエピソードから松下幸之助は人を大事にするというイメージができたのだろう。

 

一方、松下幸之助は、とても合理的な考え方をする人でもあったそうだ。

「経済活動というものは、本来、合理的でなければならぬのは当然」と言っている(「物の見方 考え方」(PHP文庫))。

「日本の各会社がいたずらに余剰人員をかかえて手ばなさない、いや手ばなせない」ことが、「日本経済の発展の一つのブレーキ」になっているとまで言っている。

こういうと、松下幸之助も冷酷な経営者のように思うかもしれない。

 

同じようにリストラをしているにもかかわらず、松下幸之助が人を大事にするイメージが強いのは何故だろう。

松下幸之助は「余剰人員」を余った無駄な人材とは考えておらず、貴重な人材を有効活用していないと考えているからだろう。

つまり、貴重な人材を有効に活用できない自分に責任の一旦があると考えているのだろう。

だから、リストラするにしろ、従業員に対して真っすぐ向き合うことができる。

 

ここが、経営のためには無駄な人材を排除するのは当たり前と考えている経営者とは違うのだろう。

実際、後に社長となった山下俊彦氏や副社長を務めた稲井隆義氏や谷村博蔵氏などは自分の工場を畳んでまで松下電機に戻ってきた人もいるそうだ。

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