社長不在でも組織が回る理由!?

「リーダーをやめる」と決断したことで驚異的に業績を伸ばした企業がある。

しかも、人手不足で悩む中小企業が多いなかで、就職希望の新卒学生が1万8千人も押し寄せるという。

ダイヤモンドオンライン記事:創業214年、くず餅屋の利益を6倍にした「社長不在でも回る組織」作り

 

この老舗、船橋屋の8代目社長渡辺雅司氏によると、成功の秘訣はなによりも組織が変わったからだという。

マーケティングの強化や人材開発などに地道に取り組んできた結果ですが、中でもやはり大きいのは、ワンピース型の組織に変わったことです。

中小企業はワンマン経営のところが多いだろう。

この8代目社長の渡辺氏も先代社長の後継者として経営に参画した当初は、ワンマン経営を志向していたのかもしれない。

もちろん、権力を振るいたいからではなく、組織を引っ張る社長の責務としてそうあるべきだと思ったからだろう。

そして、よく聞く話であるが、古参のベテラン社員と衝突ばかりしていたそうだ。

 

そこで、リーダーであることをやめて、ワンピース型の組織を目指したそうだ。

ワンピースとはマンガのワンピースのことだ。

ワンピース型組織はリーダーが指示や命令で組織を強く引っ張っていくのではなく、社長が示したビジョンを共有した従業員がその達成に向けて自ら最適な行動をす組織だ。

ビジョンの共有云々は、よく言われていることなのであなたも耳にしたことがあるだろう。

 

船橋屋はこれだけではなく、部課長といった現場のリーダーを現場の投票で選んでいる。

リーダーは社長がふさわしいかどうか判断して任命するのではなく、現場がリーダーとしてふさわしいかどうかで決定しているのだ。

 

結果は、従業員のモチベーションが上がり、自発的にプロジェクトを立ち上げたりしているそうだ。

そして、前述したとおり会社の業績は600%アップした。

 

船橋屋のやり方がどこでも上手くいくということはないだろう。

形だけまねてリーダーを手放せないことはよくあることだからだ。

しかし、一旦覚悟を決めて従業員に任せると、あなたの思う以上に力を発揮するかもしれない。

 

記事の上からはわからないが、決定したリーダーのもとそのグループの責任はどうなっているのだろう。

各グループに権限を大幅に委譲していると思われるが、おそらくその業績責任もあるのだろう。

もしかすると、京セラアメーバ経営に近い経営管理手法なのだろうか?

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