五輪開催と首相発言

菅首相は優秀な人なのだろう。

しかし、首相まで登りつめたその優秀さは、今では完全に裏目に出ているようだ。

 

安倍政権時の官房長官時代の菅さんは、堅い守りから「最強の」官房長官との呼び声も高かった。

守りが堅いのは失言などにより、相手に付け入る隙を与えないからだ。

 

思うに、菅首相は政治家になった当初からこのスタイルでやってきたのだろう。

政治家としてのキャリアを重ねるにつれ、周りはどんどん脱落し、気が付けば自分の地位が上がっていた。

小さなものであっても失敗しないように気を付けることが、菅さんの成功の原点なのだろう。

 

例えば東京五輪に関連して耳にタコができるほど聞いた「感染対策をしっかり講じた安心安全な大会」といった発言は、相手に付け入る隙を与えない。

この発言自体は表面上は否定できないため、何を聞かれてもこれを繰り返す。

私たちが聞きたいのは、その「安心安全な大会」を具体的にどう実現するかといったことなのにだ。

私たちの疑問に誠実に答えてくれないため、首相の言葉は全く響かずイラっとする人もいるだろう。

 

はっきり言ってしまえば、「安心安全な大会」実現のためには、ワクチン接種を広げていくしかないと思う(もちろん、打ちたくない人に強制すべきではない)。

この点について、重症化リスクが高い高齢者については、ワクチン接種がある程度進んでいるようだ(WHOの見解では人口の70%がワクチンを接種すれば、集団免疫が獲得されるとのこと)。

特設サイト 新型コロナウイルス

しかし、広く動く現役世代(20台から50台)はほとんどワクチン接種が進んでいないのは問題だ。

なぜなら、これらの世代は人と接する機会が多く新型コロナ感染を広げてしまう可能性がかるからだ。

 

ワクチン接種が滞っている理由はわからないが、「安心安全な大会」を開催したいと望むなら、早急にボトルネックを解消し、ワクチン接種率を上げるのに全力で取り組むべきだろう。

菅さんはしがらみに屈せず、政策を実行していく力があると当初は期待する人もいたのだから、ワクチン接種率を引き上げることを最優先してほしいと思う。

 

ポイントに集中せず、五輪開催ありきで、批判されない感染者水準に収めようとするから、施策の整合性を取るのが難しくなるのだろう(たとえば、五輪以外のスポーツ観戦やフェスなど)。

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