新型コロナと経済活動

新型コロナ感染症陽性者の拡大が大都市圏を中心に続いている。

自粛要請の影響を受ける飲食店などの経営者は、かなりの危機感をお持ちだろう。

自粛要請に従ったところで、新型コロナ禍が本当に終焉するのか疑問に思う経営者もいると思う。

 

そもそも新型コロナウイルスに感染するとどうなるのかがよくわからない。

これだけニュースで危機を伝えられると、感染したら命を失う可能性が高いと思う人もいるだろう。

 

厚労省のホームページによると、

感染が確認された症状のある人の約80%が軽症、14%が重症、6%が重篤となっています。しかし、重症化した人も、約半数は回復しています。

だそうだ。

 

ここでまず注意すべきは、出発点が「感染が確認された」かつ「症状のある」人であるということだ。

「感染が確認された」人であっても、「症状のある(熱や咳)」人と「症状のない」人がいる。

「感染が確認された」なかで、無症状の人の割合は30~50%いるようだ(参考:山中慎弥による新型コロナウイルス情報発信)。

反対に「症状のある」人は50~70%いるということだ。

 

以上のことを踏まえて、図にまとめると次のようになる。

 

感染者が1万人いるとすると、重篤化するのはおよそ300~420人ということになる。

高齢者や基礎疾患のある方は、重症化、重篤化する傾向が高いようだ。

 

8月4日現在、新型コロナ対応ベッド数は全国で20,314床あり、そのうち19.9%(およそ4千床)が使用されている(NHK:新型コロナウイルス特設サイト)。

感染者が1万人いる場合でも重篤化する人が500人弱であれば、まだ対応ベッド数に余裕があるように感じるかもしれないが、そうではない。

新型コロナウイルスは指定感染症として取り扱われるため、「感染が確認された」人は隔離措置が取られるからだ。

 

たとえば感染が確認された人が1万人いれば、およそ8割超(つまり、おおよそ8千人)の無症状や軽症の方も対応ベッドを用意したり、自宅療養の場合でも保健所による管理が必要であるということだ。

感染が確認された人が多くなると、こういった無症状や軽症の方々により、医療崩壊や保健所の疲弊が起こる可能性がある。

ここ最近、全国で新規感染者が千人前後で推移しているが、残りのベッド数から考えると、それほど対応ベッドに余裕があるわけではない(入院期間は10日ほどだそうだ)。

 

新型コロナ対策は、経済を優先してもしなくとも政府は批判されるため非常に厄介だろう。

経済活動を優先し感染者が増えれば、必要な医療が受けられず、亡くなられる方が今後増えるかもしれない。

一方、経済活動を自粛すれば、事業が立ち行かなくなり自殺する経営者が増えるかもしれないと懸念する人もいる。

 

個人的には経済活動を優先すべきだと思う。

ある程度の感染の拡大を許容したうえで、経済を回していくことを考えていくほうがいいのではないか。

前回のような自粛をしてもそれほど効果はないだろう(自粛疲れ)し、効果があったとしても再び感染が拡大するかもしれないからだ。

また、前述したように、8割方は無症状・軽症であるというのも理由だ。

もちろん、高齢者や持病をお持ちの方は最大限配慮されなければならない。

必要な医療を受けられないということは絶対避ける必要があるだろう。

 

そのためには、新型コロナウイルスを指定感染症として扱わなければいいのではないだろうか。

確かに、感染は今より拡大するであろうが、今でもホテル療養なので隔離措置に従わない人が出ているので(自宅療養の場合もっと多いかもしれない)、感染の拡大を完全に抑え込むのは難しいだろう。

 

高齢者などの重症化リスクのある人たちは、即入院させるなどメリハリの利いた措置をとればいいと思う。

無症状・軽症の人は、効果的な薬がない現在、入院しても経過をみるだけだろうから、隔離措置をとってベッドを占有させる必要性は高くないだろう。

もちろん、自宅待機した場合でも、ある特定の症状が出た場合、迅速に入院等の措置がとれるように対応を整える必要はある。

 

なお、対応ベッド数を増加させるために、コロナ患者を受け入れる病院に対しては赤字補填等の措置を講じるべきだろう。

ベッド数が増加すればいいというわけではないが、新型コロナに対応したことにより病院経営が危うくなることは避けなければ

ならない。

医療関係者の善意に頼るのは酷であり、経営が悪化するようでは新型コロナの患者を受け入れようと思わないだろう。

 

リスクの高い人が優先して入院できるようにしたうえで、経済を回していくことをそろそろ考える必要があるのではないだろうか。

 

 

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