ブランド力を失うこと

大塚家具の資金繰りは、非常に厳しい状況にあるようだ。

ダイヤモンドオンライン:大塚家具が3月末で手元資金枯渇も、新スポンサー確保が生命線

 

大塚家具が窮地に陥ったのは、親子喧嘩でブランド価値を落としたからだと言われる。

家庭がうまくいっていない家具屋さんから幸せなマイホームで使う家具を買うのは縁起が悪いというわけだ。

確かに、親子喧嘩によってブランドを傷つけたということはあるだろう。

 

しかし、大塚家具のブランドを貶めた最も大きな理由は、同一ブランドでニトリやイケアのある中価格帯に進出したことであったと思う。

多くの人が大塚家具を買うことができるようになると、今まで大塚家具で「高級家具」を買ったお客さん(またはこれから買おうというお客さん)が、途端に不満が高まるのだ。

レクサスがトヨタと別ブランドで展開しているのはこのような理由からだ。

また、バブル時代にルイヴィトンのバッグを日本人が爆買いし、現地のフランス人が買わなくなったという話もあった。

ステータスのアイコンであるような商品は、誰もがそれを持つようになると急速に力を失うものなのだ。

 

親父さんのほうは高級家具のブランドを維持したまま「匠大塚」を立ち上げたが、こちらはどうなのだろう。

東洋経済オンラインの記事:匠大塚「日本橋ショールーム」を閉鎖したワケ

匠大塚は非上場会社であるため、詳細はわからないが、記事によると日本橋のショールームを閉鎖したようだ。

信用調査会社によると、2015年から2016年の決算は営業赤字であったと記事に書かれている。

しかし、このことをもって「高級品」はもう売れないと考えるのは早計のように思う。

もうしそうであれば、イタリアの高級家具店カッシーナ・イクスシーも日本から撤退しているだろう。

 

高級家具を売るとしても、地代の高い場所に巨大ショールームを持つというビジネスのやり方はもう立ち行かなくなっている(とはいえ、「高級」であるため東京から離れるわけにはいかない)。

ある意味、日本橋のショールームを閉鎖することで身軽になった匠大塚が今後どういう策を練ってくるか興味は尽きない。

あなたならどう考えるだろうか?

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